富士山

・所要時間:いやし処ほてる寛楽 富士山御殿場からお車で約60分

ポイント
 富士山は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として2013年に世界文化遺産に登録されました。日本一高い山と誰もが知っている富士山ですが、世界遺産には山だけではなく、登録名にもあるように、富士山をもとに「信仰の対象」と「芸術の源泉」となった25か所がまとめて世界遺産として登録されました。皆さんも富士山を見て心が穏やかになったり、パワーをもらったりすることがあると思います。しかし、富士山からパワーをもらっているのは人のみならず、自然、神社、湖など様々なものが富士山の存在のおかげでより輝けています。そうして選ばれた世界遺産25個のうちからいくつか紹介したいと思います。
【富士信仰の中心:浅間神社】
 浅間神社(正式名称:富士山本宮浅間大社)は、世界遺産のみならず、国の重要文化財にも指定されています。全国にある1300もの浅間神社の総本山で徳川家康によって建立されました。富士信仰の中心として世界遺産の構成資産に選ばれました。
【葛飾北斎も描いた「逆さ富士」見ることができる:河口湖】
 有名観光地として名を馳せている河口湖。富士五湖の中のひとつで富士山の北に位置します。葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の中には河口湖に映った富士山が描かれています。河口湖の周りには様々な観光施設があり、また河口湖内を遊覧船で楽しむことができます。このように芸術の源泉として用いられた河口湖も世界遺産の中に含まれました。
【8つの湧水が世界遺産に登録!:忍野八海】
 忍野八海は、富士山の伏流水に水源を発する湧水が集まっている場所で、富士信仰の古跡霊場や富士道者の禊ぎの場としての歴史や伝説が評価され世界文化遺産に選ばれました。忍野八海は8つの池(出口池・お釜池・底抜池・銚子池・湧池・濁池・鏡池・菖蒲池)がそれぞれ登録されました。
【本来世界遺産になるはずではなかた!?:三保の松原】
 天女と地元漁師との交流を描いた「羽衣伝説」で有名な三保の松原。万葉集の中にもこの土地が題材の和歌があるとされ、富士山とは密接なつながりを持っています。しかし、富士山から45㎞離れた場所にあること、また消波堤が景観を損ねること、ごみが多いことなどが指摘され、当初三保の松原は除外勧告を受けていました。そこで市が景観を少しでも改善するたびに大々的に清掃活動を行い、その活動には、Jリーグ・清水エスパルスの選手や静岡県知事や静岡市長なども清掃活動参加しました。その結果、三保の松原は、見事、世界遺産の構成資産に選ばれることができました。人の努力の結晶として選ばれた世界遺産です。
この4つ以外にも、他にも様々な富士山に関わる世界遺産が登録されています。ぜひ、富士山にまつわる世界遺産を観光してはいかがでしょうか。